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塔の澤村斉美さんの第1歌集『夏鴉』の批評会が昨日行われた。100人を越す出席者のうち塔の人は約3分の1だった。塔以外の人の生の声が聞けるという機会は貴重であり、今回もとても有意義な時間だった。
まず私が第1印象で付箋を貼った歌。 逆光の鴉のからだがくつきりと見えた日、君を夏空と呼ぶ あの夏のわれの自画像きんいろをひとすぢ捌(は)きし鼻梁が光る 夏休暇 弟の背はもう伸びず薄き毛布の下に伏したり セロテープひらひらと指に泳がせて来るはずの人来るまで長し ミントガム切符のやうに渡されて手の暗がりに握るぎんいろ パン種のやうに眠れる弟にもたれて眠るわがかたち無く 喪主として立つ日のあらむ弟と一つの皿にいちごを分ける 日の当たる場所には鍋が伏せられて私がうづくまつてゐるやうだ おしまひに始まりの符を付すやうな抱擁のため腕は伸べらる いくつもの場所で生きたりいづれにも寡黙とされる私がゐる 性別の気配を消して接すればぎくしやくと人は離れてゆけり 耳の中に名前のための場所があり知らない海を一つ覚えき とれたぼたん拾はむと身を折りたれば草の雫に顔の近づく きゆつと啼くふうにも見えた あなたから未完の椅子を奪ひとるとき 全力を尽くさぬといふ選択肢 ああ、もう息が白くなるのだ よく食べる時期の蚕の色に似て吸殻ぽつりぽつりと歩道に by 澤村斉美 『夏鴉』 全体については誰かがレポートすると思うので、ここでは私が個人的に特に印象に残り、今後も引き続き考えていきたいと思った二点をとりあえず。 ひとつは「歌がうまい」ということ。ほとんどすべての人が、この「うまさ」から話を始めた。「不安を感じさせるほどうまい」「うまさのもっている陥穽」など「うまさ」のあわせもつ危うさを指摘する意見があった。一方「うまいだけで片付けず一首一首ていねいに読んでいかないともったいない」という声もあった。「うまい歌の意義ってなんだろう」と短歌の根源にかかわるような問題提起もあった。 ふたつめは、歌集を作るときの構成の理念のようなもの。パネルディスカッションの中では、澤村さんが歌集編成にあたって落とした歌の傾向や具体的な歌が紹介された。歌集作りの舞台裏をのぞかせてもらったようなものだが、非常におもしろいと思った。歌集を編むという行為の「再創作」、捨てることで得る、ということなどを考えさせられた。 パネラーは、山田富士郎さん(未来)、川野里子さん(かりん)、東直子さん(かばん)、斉藤齋藤さん(短歌人)で、司会は花山周子さん(塔)。 ▲
by curtaincall31
| 2009-03-22 11:23
| 歌集なっつ
塔3月号が今日届いたが、東京歌会の井上良子さんが2月2日に亡くなったとの訃報が掲載されてあり、大変ショックを受けている。このブログでも歌集『月の裏』をとりあげた。歌集の連絡先にメールアドレスがあったために、感想などをメールでお送りして以来、ちょっとしたおつきあいがあった。去年の3月にはある歌集批評会でご一緒し、帰る方向が同じなので電車でいろいろお話をした。6月の東京歌会でお会いしたのが最後だった。
あれから1年もたっていないのに・・・塔をひっくり返して探してみる。夏の全国大会の頃、悪性の病気を宣告され、少し休詠された後、この1月からお病気についての歌を発表していた。私は全然読んでいなかったことが今更ながら悔やまれる。読んでいてもどうすることもできなかったが、まるで親しい人を一人で逝かせてしまったように悔しく、悲しい。井上さんの歌をもっと読みたかった。 新宿の駅構内を藻のごとく流れゆくなりグレーの海を 灯のごとし雑踏にぽつり立ちてわたしを待っている人 阿佐ヶ谷のスターロードは小さき道昭和が顔をそろえていたり 詰め物のはみ出しているビィォロンの黒皮の椅子に身を沈めたり わが歌集読みて「さみしい人だね」と言いし声音を長く忘れず 迷いなくさみしい人になりてゆく不治の病に堕ちてよりわれ ほんとうにあそこを出たら助かるか闇に灯れる非常口美し by 井上良子 (塔2009年3月号) ▲
by curtaincall31
| 2009-03-15 22:28
| 塔
レッスンは3月1日でした。年度末その他もろもろで遅くなりました。なかなか更新しないのにのぞいてくださっているみなさん、ありがとうございます。
ドッツァウアーの教本を八王子の下倉楽器で購入。楽譜を買うとき、チェロはあまりメジャーな楽器ではないのだなぁと思い知る。八王子が田舎だということでもあるのだが、ちょっとした楽器屋さんの楽譜コーナーはほとんどがピアノ。弦楽器コーナーのメインはヴァイオリン。チェロはほんのちょこっとあるだけで、ほとんどは初心者むけのもの。これは銀座に行かないとだめかなと思っていたら、3件目でようやく1冊発見。 まず1番と2番から。1オクターブ上の音を正確にピタッと押さえるという基本をやっている。こういう」ことってピアノの人は考えないんだろうな。ドラマ「風のガーデン」の岳くんが、ものすごく音感が良くて、ちょっとずれていても、自分で道具を出してきて調律していた場面を思い出す。 曲の方は、ドヴォルザークの小品ユーモレスク。あの「♪タッタラッタラッタラッタ~」という細かい単調なリズムがあまり好きじゃなくてやりたくない曲だったのだけれども、第7ポジションまで出てくるのは音域が広がるという点でよかったかなと思う。C線のド(チェロの1番低い音)から数えて上に4個目のドに挑戦している。自分の声で出せない高さというのは何となく音がとりにくい。ヴァイオリンはもっと高い音域なんだろうけど。 以上。次回は3月15日。今月から月2回となった。 ▲
by curtaincall31
| 2009-03-07 11:41
| Cello
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