昨日、記録的な早さで塔8月号が届いた。
3ヶ月前の歌が掲載されるので、さる5月、このブログの主役であった子猫の歌。
100日供養として、ここにお供えしておく。
指先に猫のミルクの香が残る ハンドルに初夏のひかりが
きっと死んでいたはずの猫拾われてわがパソコンの脇に眠れり
このあたりが心臓らしき親指のはらで子猫の脈をはかれり
このように俺を看取れというように夫の指が病む猫を撫ず
線香のにおいにて知る猫の死を階段おりてくる息子たち
死ぬことはいなくなることテーブルに空き地のような猫のいたところ
春に逝く人は多しとそんなはずなしと思えどそうかとも思う
by curtaincall31 (塔2006年8月号)