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一人でも多くの方に読んでほしい本があります。
以前、このブログでも紹介したことがある、福島在住の小林麻里さん(「心が壊れてしまわないために」)が、事故から1年間の生活を書いた本、『福島・飯舘 それでも世界は美しい』(明石書店)が出版されました。 放射能被害の身体への影響はいろいろ言われていますが、心の問題について語られたものは他にないように思います。 一人ひとり違い、言葉にすることがとてもむずかしく、しかし、放射能被害の一番恐ろしいものが、この「心」の問題であると、麻里さんは言っています。 以下長くなりますが、本の中から引用します。 5月5日 もしも私たちが原発事故によってすべてを奪われて、難民化してしまったら、私たちの多くは精神を病んでしまったり、肉体が病んでしまったり、生きていくことが困難になってしまうだろう。 だから私たちはこの事故によっても失われていないものを見つけなければならない。どんな小さなことでもいいから。失われていないものの中に、これから生きていくための小さな希望の光りがある。それは決して、原発事故が起こっても人間は生きていけるから大丈夫だと言っているわけではない。こんな悲惨な事故は起こらないほうがよかったに決まっている。けれどももうすでに起こってしまって、私たちは第三の被爆地で生きることになってしまったのだから、ここで生きると決めた、あるいは生きなければならないのなら、小さな生きる希望を見つけることが大切であると私は言いたいのだ。 7月16日 汚染されているのはあの場所なのではなくて、こんなことが起こってしまってもなお、経済成長のためには原発は必要と思い込んでいる私たちの人間の心なのだと思う。私たち一人ひとりの心の中の汚染を消さない限り、放射能汚染はどんどん広がり続けるだろう。私たち一人ひとりの決意にすべてが懸かっている。 8月4日 理由を言ってはいけない。この世にはどんな理由があろうとも絶対にやってはいけないことがある。ある正当な理由の元に、戦争もホロコーストも原爆投下も行われた。今も戦争は続き核兵器は数えきれないほど存在している。 原発をやめない理由なんて、それこそ掃いて捨てるほどあるだろう。理由を言ってはいけないのだ。原発はどんな理由があってももうこの世に存在してはいけないのだ。私は自分が被爆者になり、そのことをはっきり自覚した。 自爆によって第三の被爆地を作り出してしまったこと。それがどれほど重大な出来事であるか、私たち日本人はもっと認識するべきであると思う。 8月26日 明るく美しい世界の裏側で、恐ろしい出来事が進行している。 そんな地獄があるかもしれない。 それは一番恐ろしい世界なのかもしれない。 目に見えない放射能に汚染された美しい村に帰るとそんなことを考えてしまう。 地獄の扉はもうすでに開いているのに、誰もそのことに気が付かずに、 いつもと変わらない日常を送っているのだけれども、 ある日、ある時、ある瞬間に、 世界は崩壊してしまう・・・・・。 そんな想像をしてしまうほど、放射能に汚染されたこの場所にいると 絶望的な気持ちになることがある。 私は絶望に押しつぶされないために書き続けている。 私は逃げられる人は逃げたほうがいいんじゃないかと、勝手に、安易に、考えていました。 でも、麻里さんがなぜ福島を離れず、飯舘に通い続けるのか、彼女の思いが、この本を読んでよくわかりました。 今回の事故に限らず、とても悲しいこと起きて、深く絶望したときに、人はどう生きたらよいのか。 この本の中に、大切な示唆と希望があるように思います。 だから今、たくさんの人に読んでもらいたいと思っています。
by curtaincall31
| 2012-06-29 08:19
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