今日、再度『マイバックページ』を見た。
昨日見たときには気づかなかったところにも気がつく。
ツマブキ君の、細かい表情がいい。マツケンの語る武装蜂起を、次第に信じていってしまうところの心の動き、そして最後の泣くところなど。ツマブキ君演じるところの、闘いきれなかった若者の心理は、多くの人が共感するのではないだろうか。
一方、マツケン演じるところの若者。あの時代のやりきれなさみたいなものを、別の側面から不気味に描いている。こういう狂気じみた役どころにはぴったり。
二人のキャスティングのすばらしさとともに、脇役もなかなかであり、昭和の風俗、こまかい話の流れにも気づき、二度目は一層おもしろかった。
原作は、川本三郎氏という文芸・映画評論家。この映画の内容が事実であったことに、ふーっとため息をついてしまう。
もう1回くらい見てしまうかも。